Kiya Styleで取り組んでいること

流れ

目標設定
事前に室温を想定し、建物の断熱性能を表現するQ値を設定します。躯体の断熱の厚みやサッシの性能を決めます。

周辺地域を読む
その地域の卓越風を調べたり、温熱計算や日照シミュレーションにより、その敷地条件内でパッシブデザインの最適解の設計を行います。

周辺地域を読む

施工
その計算やシミュレーション結果をもとに設計を行った住宅を、しっかりとした施工技術により施工します。

断熱工事

確認
実際に家が建った後のシミュレーションがあっているか、室温や湿度を測定させていただいています。また、2015年4月以降にお見積させて頂き、着工した住宅には、パナソニックHEMSを標準採用!お客様のご協力のもと光熱費等も調査しています。

データーロガー表面温度計

具体的手法

可動ルーバー
可動ルーバー
夏は閉じて、日射をシャットアウト。冬は開けて、日射を取得し陽の光を室内に取り込みます。洗濯物が隠せるという一石二鳥のメリットも!

可動ルーバー

庇
庇
夏の暑い日差しをシャットアウトします。

シェード シェード
夏の日射をシャットアウトします。
外付けルーバー 外付けルーバー
夏場と冬場の太陽高度に合わせてルーバーの角度を調整できます。夏場は、日射をシャットアウト。夜は、外からの視線を遮りながら風を通すことができます。冬場は、日射を取得します。ルーバーも上げ下げ可能ですので、掃出し窓からの出入りが可能です。

ウィンドキャッチャー
ウィンドキャッチャー
風を窓ガラスに当てて室内へ取り込みます。

立体通風
立体通風
水廻りは高窓を付け、防犯性と昼光利用を兼ね備えた通風計画をします。

欄間付室内建具
欄間付室内建具
プライバシーを確保しながら、通風計画が可能です。
欄間付室内建具
1室に2面以上の窓を設け、自然風を有効利用した通風計画です。

昼光利用
昼光利用
吹抜け+トップライトで昼間の光を有効活用します。照明を点けなくても明るい「導光」と呼ばれる手法です。

昼光利用

日射熱利用暖房
日射熱利用暖房
断熱性能を向上させ、蓄熱性の高いコンクリート等の材料を活用して日射熱利用暖房を実現します。

日射熱利用暖房

Kiya Styleが目指す具体的な目標
冬期:居室の最低室温15℃
寒さについて人間は気温が18℃以下になると寒さを感じ始め、15℃を下回ってくると健康に異常をきたす可能性が出てくると言われています。ですので、Kiya Styleでは、Q値を1.9W/㎡Kに設定し、最低室温(居室の早朝の室温)を15℃以上になるように計画をし、設計を行っています。また、冬のヒートショックによる死亡者数は、交通事故による死亡者数の約3、4倍多いという事実をご存じでしょうか?これは、住宅における居室と非居室の温度差が原因とされています。ですので、居室と脱衣室等の非居室との許容温度差として5℃を目指しています。

夏期:冷房なしで居室の最高温度32℃
岡山県の夏の外気温は、34℃を十分に超える暑さです。家の中に居ても、「熱中症にかかる例」が、気温上昇とともに問題になっています。環境省が提案しているWBGT(湿球黒温度)を指標にした体感温度によれば、28℃を超えると厳重警戒すべきとあり、それを室温で計算すると32℃になるそうです。 ですから、室温を32℃以下にすることを目安にしています。

コラム1
室温を夏期と冬期で一定に保つことは、無理があります。光熱費もかかりますし、半そでで1年中過ごすことも皆さんが望んでいるわけではないでしょう。では、どういった点から室温目標設定したかという点ですが、これを決めたのは健康面からです。近畿大学の岩前篤教授が断熱レベルと健康性の深い関係性を説明されています。

各種疾患の改善率と転居した住宅の断熱性能との関係
断熱等級5とは、Q値でいうと、1.9W/㎡K程度となります。このグラフを見ると、主に、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚疾患、手足の冷えなどが断熱性を上げることにより、改善率が20%上昇しています。この程度のQ値にすれば、健康性がなぜ上昇するのか明確にはなっていませんが、家全体の室温が上がり、長時間過ごす居室の最低室温が上昇することが起因していると考えられています。

コラム2
パッシブデザイン協議会代表の野池氏によると、不満率が30%を切ると住まい手の満足度が相当に高くなるそうです。そういう意味でKiya Styleが目指す冬の最低室温15℃というのは相当に満足度が高いレベルと言えそうです。また、夏の不満率30%ラインは28℃くらいです。これは、Kiya Styleが目指す夏の最高室温32℃よりも低い温度ですが、真夏の日中はエアコンをかけて暮らすのが現実的であり、そのエアコンの稼働率をできるだけ小さくするような“夏のパッシブ”を計画します。あくまで、32℃というのは家の中で熱中症にかからないギリギリの温度です。

冬の評価・夏の評価

勉強会への参加と取り組み
Kiya Styleではパッシブデザインに出会った2015年から、正確で最新のパッシブデザインに関するあらゆる情報を獲得し、そのスキルを向上していくために、以下のような様々な勉強会や講習会、イベント等に参加しています。

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お客様へ提出させていただくもの
私たちは、初期投資と光熱費のバランスを考え、家づくりに対する生涯コストをしっかり把握されてから家づくりを進められることをおすすめしています。光熱費シミュレーションを提出させていただくのはそのためです。光熱費を含めた資金計画をしっかりと行い、将来に備えた家づくりをしてください。Kiya Styleでは資金計画とパッシブデザインについて詳しく解説するセミナーを開催しています。是非ご参加ください。

  • 平面図、立面図
  • 内観CG、外観CG
  • 外皮計算書
  • 燃費表示
  • 光熱費シミュレーション
  • 室温シミュレーション
  • 日照シミュレーション
  • 見積書・資金計画書
  • 画像をクリックすると拡大表示します。

パッシブデザインの魅力と価値
「パッシブデザイン」という言葉とその内容は、まだ一般の人によく知られているわけではありません。
ただ、我が国においてエネルギー問題への関心がますます高まりを見せ、そしてますます我が国の住宅が成熟に向かっているという流れの中で、ここ数年の間で建築業界においてもっとも注目される言葉となっています。

パッシブデザインとは、暖涼感を高め、心地よい明るさを確保し、エネルギー消費量を小さくする設計手法です。うまく太陽や風と付き合えるような設計を行うことで、それに向かいます。そうした住まいにすれば、そこに暮らす人は「寒い、暑い、暗い」というストレスが小さくなり、健康も増進します。またそれに加え、省エネ性が高くなることで光熱費も低く抑えられるようになります。省エネ性の向上はエネルギー問題の解決にも向かうことになり、社会貢献にもつながります。

このようにパッシブデザインは魅力的で価値の高い設計手法だと言えるわけですが、これまでは「電気やガスなどのエネルギーは、いつも簡単に、安価で手に入れることができる」という意識があったことで、あまり関心を持たれませんでした。また、暖涼感(暖かい、涼しい)が健康と深い関係にあることも知られていませんでした。ここ数年でそうした状況が変わってきたことで、パッシブデザインというものが大きく注目を集めてきたわけです。

しかし、パッシブデザインという設計を行うスキルには相当な幅があります。ただ単に“パッシブデザインらしいこと”を設計に組み込んだとしても、うまく行くとは限りません。地域の気候を把握し、敷地の周辺環境を読み、熱・光・風の性質を知り、様々な計算やシミュレーションを行うことによって、パッシブデザインが成功する確率が上がっていきます。
私はパッシブデザイン協議会やForward to 1985 energy lifeといった団体が主催する勉強会などを通じて、そうしたスキルを持つ設計者を増やすお手伝いをしています。

一般社団法人 パッシブデザイン協議会 代表理事 野池 政宏そうした中で、Kiya Styleの柚木さんと出会いました。柚木さんは私の話を聞いて「これは本物で、自分の会社でも取り組むべきだ!」と確信したらしく、先に挙げたような設計スキルを社内全体で身につけていく努力を始められました。2015年からずっと1ヶ月に1回ほどのペースで柚木さんに呼ばれ、社内の勉強会での講師を勤めていますが、いまでは設計スタッフには本当に高いスキルが身についています。こうした会社が生まれてきたことに驚くとともに、パッシブデザインを普及させていく上で心強い仲間ができてことに喜んでいます。

ぜひKiya Styleのスタッフが語るパッシブデザインのことに真剣に耳を傾け、何が実現されるのかということについて深く想像してください。1軒でも優れたパッシブデザイン住宅が増え、これからの我が国が目指すべき「小さなエネルギーで豊かに暮らせる住まい」がどんどん広がっていくことに期待します。
2016年1月

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